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今期に放送された「小さな巨人」や「あなたのことはそれほど」が、最終話でそれぞれ全話最高の視聴率を記録したことによって、テレビドラマ業界内でジャニーズタレント不要論が急速に高まりつつあるといいます。

 

「小さな巨人」の全話平均全話視聴率は13.6%で、最終回は全話最高となる16.4%をマーク。

 

香川照之さんと長谷川博己さんによる顔芸対決は終盤にかけて盛り上がりを見せ、最終回を見た視聴者からは「大号泣」「正義を貫いてくれたラストには感動した」といった好意見が多く見られました。

 

個人的には、春風亭昇太さんと梅沢富美男さんの“元1課長コンビ”が、結局は上層部の意向で…って、ネタバレになるから止めときますが、不満が残るラストでした。

 

一方、波瑠さん主演の「あなそれ」の全話平均視聴率は11.3%でしたが、こちらも最終回に向けて少しずつ数字が上向き、最終回では全話最高となる14.8%を記録。

 

こちらの結末も視聴者からは好意的に受け入れられていましたが、波瑠さんや仲里依紗さんはもとより、これまで"大根役者”とバカにされていたを東出昌大さんがいい演技を見せていたことが印象的でした。

 

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さて、「小さな巨人」と「あなそれ」の共通点の一つは、主要キャストにジャニーズタレントがいなかったこと。

 

また、小栗旬さん主演の「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」も、苦戦が続くフジテレビドラの中で二桁をキープし、映画化を望む声が出るほどの印象を残しましたが、こちらもジャニーズは出ていませんでした。

 

4月期の視聴率トップとなった天海祐希さん主演「緊急取調室」(全話平均視聴率14.1%)を含め、上位4作品がジャニーズ臭を排除したドラマだったことが、今後のテレビドラマにおけるキャスティングにも影響を与えそうだといいます。

 

「ジャニーズタレントが出演すると女性ファンが浮足立ち、SNSでもメディアでも作品自体が色物扱いされる弊害がある。『小さな巨人』や『CRISIS』の場合、何かと物議の対象になるジャニーズがいないことで極端な反発意見が少なく、視聴者はストレスなく前向きに作品と向き合うことができた。制作側も本音では”ジャニーズ0采配”を望んでいます」(テレビ局関係者)

 

近年、ジャニーズ出演のヒット作も減少傾向にある。今年に入ってからは特にドラマ・映画へ相次いで出演する嵐の出演作に不調が目立つ。櫻井翔の主演ドラマ『君に捧げるエンブレム』は8.4%と大コケ。相葉雅紀主演の月9ドラマ『貴族探偵』も1ケタ台に沈んでフジテレビ・亀山千広社長の降板に大きな影響を及ぼした。

 

巷では「やっぱりドラマにジャニーズとかいらない」「質の良いドラマを作るには、やっぱり足手まとい」なんて声もチラホラ出ているが、なぜこうもジャニーズタレントの威光は消えてしまったのか。

 

「一つの要因は、SMAP解散や醜聞スキャンダルが相次ぎ、視聴者とジャニーズ事務所の対立構図が出来上がり、イメージが悪化しつつあることでは。この先もジャニーズ出演作が軒並み倒れると、より視聴者離れが加速するのは確実でしょう」(デスク)

[デイリーニュースオンラインより引用]

 

ということですが、ここ数年はかつての視聴率の帝王・キムタクですら、期待ほどの成績を残せていませんでした。

 

ジャニーズがどうのこうの以前に、テレビドラマ自体が視聴者からソッポを向かれていた傾向はあるでしょう。

 

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ただ、4月期のドラマを見ると、芸能事務所主導によるキャスティング重視の作品が沈む一方で、テレビ局主導のストーリー重視のドラマが躍進しているように感じます。

 

亀梨和也さんと山下智久さんのコンビが復活することで話題になった「僕、運命の人です」や、沢尻エリカさんが母親役を務めることで注目を集めHey!Say!JUMPの中島裕翔さんが出演した「母になる」、藤原竜也さん、市原隼人さん、三浦友和&山口百恵夫妻の次男・三浦貴大さん、ジャニーズの人気グループ・キスマイの玉森裕太さんといった豪華布陣で臨んだ「リバース」が、いずれも視聴率1桁台で終わったことが、それを示しています。

 

ドラマ作りの流れが「キャスティング重視」から「ストーリー重視」に変われば、結果的に専業役者ではないジャニタレが消えていく可能性はあるでしょう。

 

7月期からは長瀬智也さん主演の「ごめん、愛してる」と、山下智久さん主演「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」、錦戸亮さん主演「うちの夫は仕事ができない」、そして東山紀之さん主演「刑事7人」とジャニーズ主演ドラマが目白押し。(深夜ドラマ除く)

 

いくらSMAP解散騒動によって弱体化したとはいえ、ジャニーズが芸能界に大きな影響力を持っていることは今も変わらぬ事実ではありますが…

 

それらジャニドラが全滅するようであれば、業界全体が「ジャニーズ排除」に向かっていくかもしれませんね。

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