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"文春砲”として恐れられている「週刊文春」自身に大スキャンダルが発生しています。

 

発行元の「文芸春秋」営業担当者が、同日発売のライバル誌「週刊新潮」の中づり広告を出版流通業者から事前に入手してコピーし、文春編集部に渡していたと疑いが浮上。

 

新潮関係者によると、「目次の内容が掲載されている中づり広告を発売前に盗み見られ、週刊新潮のスクープ記事が週刊文春の記事に反映されることがあった」とのことですが、もし事実なら週刊誌として致命的な失態となりそうです。

 

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週刊新潮は毎週木曜日(一部地域除く)に発売されるが、電車の車内に掲示される中づり広告は、発売2日前の毎週火曜の昼に出版流通業者に納入されている。

 

文芸春秋の営業担当者は毎週火曜の午後に出版流通業者を訪れ、納入されたばかりの新潮の中づり広告を入手。近くのコンビニエンスストアでコピーした後、中づり広告を流通業者に返却し、コピーを文春編集部に渡していたとされる。

 

新潮側が調査したところ、中づり広告は週刊誌本体よりも1日早く刷り上がるため、新潮が独自に取材していた記事も、発売2日前の夕方には文春側に伝わり、最新号の記事に反映されることがあったという。

 

新潮社関係者は「盗み見は重大なルール違反。文春のネットニュースで速報され、スクープを潰されたこともある」と主張。週刊新潮編集部は「週刊誌分野のリーディングカンパニーである文芸春秋が、組織的に中づり広告を不正に入手していたことに対し、驚きを禁じ得ないとともに残念というほかない」としている。

[産経新聞]

 

ということですが、流出させた当事者である出版業者は取材に対し、「秘密保持契約もなかったので、(週刊新潮の中づり広告を)販促物としてお貸しした事実があった。競合他社の情報について配慮すべきだった」と答えています。

 

情報が“命”である週刊誌が、秘密保持契約を結んでいなかったというのは驚きですが、業界では当たり前のことなのでしょうか?

 

一方、文芸春秋広報部は「情報収集の過程についてはお答えしていない。情報を不正、不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したなどの事実は一切ない」と完全否定しています。

 

ただ、明日発売の週刊新潮では、この件について詳細に報じるとのことなので、かなり決定的な証拠を握っていることは間違いないでしょう。

 

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とにかく、販売部数42万部超で週刊誌トップを独走する週刊文春と、それを同25万部超で猛追する週刊新潮の全面対決となれば、出版業界の枠を超えた大騒動になることも予想されます。

 

「週刊誌の中づり広告には、特ダネの見出しも掲載される。事実だとすれば、『文春砲』といわれた週刊文春が、正当とは言いがたい方法で情報収集をしていたことになる。週刊誌の熾烈(しれつ)なスクープ合戦の結果、ルール違反につながったとすれば残念だ。今回の疑惑で、お互いがにらみ合ったり萎縮し合ったりすれば、メディアとして自殺行為にもつながりかねない。メディアの不文律を破ったといわれる文春側がどのような対応を取るのか。新潮側の今後の対応とともに注目される。中づり広告を競合他社の担当者に貸したとされる出版流通業者の倫理責任も問われる」(立教大・服部孝章名誉教授)

[産経新聞]

 

これ、まさか"文春砲”に煮え湯を飲まされてきた勢力による意趣返しという可能性はないでしょうか?

 

政界や芸能界を見渡せば、かなりの数の人が文春には恨みを持っていることは想像に難くありませんし、もしかすると…

 

もちろん、付け込まれる隙を作った文春サイドに非があるのは間違いありませんが、裏事情によっては泥沼の暴露合戦に発展する恐れもあるような気がします。

 

とりあえず、明日の週刊新潮の記事とそれに対する週刊文春の反応に注目です。

 

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